いないはずの猫

「私」がその資料館に招かれたのは、まだ夏の終わり。緑の芝が眼前に広がる頃だった。
田舎の小さな歴史民俗資料館。
美しい昭和の木造校舎の移築されたその中に並ぶ、雑多とした品々。
休館日のその日に限って、現れる「猫」。
ひと気のない静かな館内は、静かなまま、賑やかだった。

とある田舎の小さな資料館を舞台とした、不思議でどこか心温まる出来事たち。
2千字前後のSS短編集です。

※この作品はカクヨムでは全4話、なろうでは9話まで掲載予定です。
※読者様の反応次第で未公開分も連載として公開予定です。