神棚や仏壇を廃棄し墓に草を生やすならそんな民族は滅びるしかないよね
naka-motoo
わたしも死ぬ間際にどういう状態になってるかわからないけど『時がきたら決める』って時間ぎれを待つな
雑草っていう言い方は好きじゃないけど、雑念から生じるパワーがものすごいことを証明してるみたいで恐ろしいぐらいに清々しい。
お墓の基礎のコンクリのひび割れから生えてさらにそのひび割れをまるで地震でできたクレバスをこじ開けるみたいにして、一度の貫通じゃなくて何度も何度も突き上げて表層に打撃を与えて地表に子孫繁茂のために伸びてくる雑草。
わたしには手出しできない。
わたしは他家へ出た人間だから。
本来自分の家(当然ながら結婚によって『跡取り』としての立場になっている家)ではない実家であろうがなんであろうが他家の墓の草むしりをしたり掃除をしたりすることはよくないことだ。
こういうことを事実だと認めない方にはそもそもこの文章をお読みいただいていても感覚を肌で感じることは難しいかもしれないけれども、『業』を担いでしまうから。
本来その家のお墓はその家の人間が中心となって清め参拝しないと先祖自身が肩身の狭い思いをする。
理由は説明するまでもない、というのがわたしの感覚だけれども、わからない方のために敢えて言うと
地獄の釜の縁に立っている先祖を、ひょい、っと極楽に掬い上げるのは子孫の墓参によってしかできないから。
できうれば『跡取り』と呼ばれる人間の一遍の経や草むしりや水をかけ布巾で苔を落としたりといったことでしか掬い上げようがないから。
けれども、やらないひとたちがいる。
だから、他家へ出たわたしが、物理的には草むしりや花の仕替えをやらざるを得ない。
仏壇の花の仕替えも、神棚の榊の仕替えも同様。
その家の跡取りたちがやらないと、先祖が肩身の狭い思いをする。
氏神さまにも、その家を先祖代々護ってきた仏さまにも『何をやっておるのかそなたの子孫どもは』と、申し訳が立たないから。
観ておる聴いておる知っておる
わたしがこの行数の部分まで述べてきたことを、おそらくみなさんは理解はしておられると思うんです。
頭では
でも、そういうこととお構いなしにこの日本という国は『世界観』や『価値観』で、まるで誰かのナッジ理論に潜在意識下で誘導されるようにして墓参・榊や仏花の仕替えといったことを無視してきた。
わかっているのに置いてきた。
そこに演じるエンタメの罪は大きい
特に小説の罪は大きい
わたしは異世界転生を読むことがとても難しい
ほんとうのことがわかっている作者が、自分の現実が実際に墓も神棚も仏壇もどうすることもできていないからそれとは違う世界観や価値観を提示して、数百万部の発行部数と収益と印税とを得て、それで自分が潤うだけならよいけれども、その世界観やら価値観を『神よ!』と受け取ってしまう読者たちが、いいえ、そういうふうにラクに生きられる為にエセ現実を手にしたいから。
その理論でいけば最終的な目的である神棚・仏壇を子孫たちにつなげて墓参によって先祖を地獄の辺境から掬い上げるということを誰もやらなくなってしまう。
その方がラクで、ラクなことを好む人間を餌食にすれば商売になるから。
わたしは世界じゅうのひとたちがどういう状況にあるかはわからないけれども類推はできる。
みんなちゃっかり自分の神さまや仏さまに、ホンキで頭を垂れて先祖の精神を受け継いで、そうしてそういう国民が多い国は未来に向かってかならずや栄えていく。
もっと言おうか。
日本においてもおそらく大きな企業のトップはちゃっかり自分の神さまや仏さまに心願成就を祈ってる。
自分の企業が儲かるように。
神頼みを決して否定しはしない。
でも、インフルエンサーのごとく尊敬される企業のトップだとしたら、どうしてその自社の商品やサービスが、エンドユーザーたちが神棚・仏壇を子孫につなげて墓参で先祖を掬い上げるというその『絶対的価値』を謳ったものにしないんだろう?
老人たちがそういうことを忘れて暮らせるような、ただただ逃避のためだけのものにするんだろう。
風評を恐れて表面上は『死生観』みたいなものをテーマにしたエンタメをもてはやしはするだろうけれども、救いには至らない。
上記のような、底の底の奥底の「ほんとうのこと」では自分が都合よく暮らすことができないからスルーし続ける。
このままだと本当に日本は滅びてしまう。
縁なき衆生ばかりになってしまって。
神棚や仏壇を廃棄し墓に草を生やすならそんな民族は滅びるしかないよね naka-motoo @naka-motoo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます