女でも、タイマンを張らねばならない時がある

 四十代の「私」は、バリバリ働きながら、五歳の一人娘を子育て中。今日は、保育園の個別懇談会なのだが、担任の保育士から思いがけない一言を告げられる。
 仕事と子育てに奮闘する女性の、等身大な悩みをと引けない戦いを描いた現代ドラマ。彼女が失ったものについて目を向けつつも、それだけに留まらないテーマ性にはっとさせられます。
 どんなコミュニティに所属していても、人間関係の摩擦は起きてしまうものです。傷ついたり、苦しんだりしても、人にはそれを乗り越えられる強さがあるのだと、エールを貰えた一作でした。