その明かりは、星のようだと思ったのです。

12時発、1時着。
それは深夜の仕事帰り。
自分が選んだ仕事だし、なにより子どもたちを育てるため。……それなのに、大切な人や大切なことを犠牲にしているような気がするのは、何故でしょう。

真っ暗で誰もいない夜道を歩いている。
本当にこれでいいのか。不安になり、迷い、足を止めてぐるぐる悩んでしまう。

それでも足を進めるのは、そこに明かりがあるからかもしれません。
誰もいなくても、帰る人のために灯してくれるそれは、夜空にある星のような光ではないでしょうか。

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