外側へ、外側へ

沢山の括弧の片割れから始まる物語。首を傾げながら、下へ下へとスクロールしていくと……。
「読む」ことの不思議さや怖さを実感させる、変わった構造の短編。謎が解けた瞬間の、「さて、次はどうなるか」というわくわく感は素晴らしいものです。
今、現在の私たちが過ごしている「今日」も、考えてみれば不思議なものです。断片的なものなのか、連続的なものなのか、でも、どっかに続いてほしい、そんな風に思えました。