努力に努力を重ねた老年の武士と、剣の神に愛された少年の死合い。それが、血が滲むような想いでつづられています。想いに巻き込まれて、読まされた。そんな気さえする。短めなので、ぜひ目を通して見てください。想いの強さを感じるでしょう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(281文字)
煌めく剣の才能。屈辱を持ってその才能を身に味わう老剣士。雪辱のために縋るは秘太刀「斬壺」。カッコつけて書いてみましたが、単なる意地の復讐譚で終わりません。この結末は素晴らしいです。
八島剛佐―才能には恵まれなかったが血の出るような努力の末、流派の奥義「斬壺」を再現し、八島払心流宗家の位を手に入れた武士。しかし、名も無い刀狩りの童に打ち負かされ、刀を奪われてしまいます。竹を小…続きを読む
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