心の傷は見えないもの

家族とは必ずしも二人以上いる必要があるのか、何をもって家族というのか、そんなことを考えさせてくれる作品でした。
作品を通して主人公の心のうちの描写に集中しており、外からは見えない心の傷を表現し続けられ、
ある意味心に傷を負った人のリアルを吐露している印象でした。
最終的に主人公がある程度の答えを見つけられたのは救いだなと胸をなでおろせました。

気になる点としては、作品の本筋とは関係ありませんが、てにをは周りをもう少し整理出来ればよりスムーズに作品を
読み解いていけるのではと思いました。
内面描写が主になるからこそ、ちょっとした文章の作法に引っかかると読むリズムが崩れやすく、
他ジャンルよりある程度読みやすさというのは要求されるかと思います。

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幸せな家

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