自分が生きる場所がある幸せ

思わず自分のことに重ねて読んでいました。毒親という言葉が知れている世の中ですがそうでなくても理解しあえないでいる家族がどれだけ人生を縛り付けあっているのかを端的に表した短編だと思います。

人は無理解な生き物だから仕方ないと諦めも必要だしだからこそわかり合わなければならないときちんと向かい合う必要もある。改善が見込めないならとっとと捨ててしまえば良い。家などただの持ち物ですから害のある家は捨てれば良いと思うのです。

本当の自由と安心をみつけてほしい。今は空っぽでいい、荷物は少なくてもいい、お金も無いかもしれない、まだなにもなくてもいい。まだ綺麗になってないフローリングに大の字で横たわって静かな自由を胸いっぱいに吸い込んで「家」に安心することが出来るようになれば、きっとそれは幸せな家と呼べるのでしょうね。

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