とつとつと日々が過ぎる。お婆ちゃんの介護に苦労しながらも将来をぼんやりと考え、親友と語らい、そして食べる。そんな光景が愛おしくなる作品ですね。
大都会東京から排除された孤独なワナビーは山奥の朽ち果てた一軒家にMacとポメラを持ち込み臥薪嘗胆。きっと陽のあたる場所へ出てやるんだと誓ってからン十年。いまだ…
本来なら厳し状況の日常の風景が、明るくほのぼのと語られる。緑のたぬきが彩として、クローズアップされています。優しい読後感が好きです。
超高齢化社会が進むにつれて、深刻化していくであろうヤングケアラー問題。 他の大勢の学生たちとは大きく違う青春。 キラキラしたものでは無いし、泣きたくなるような虚しさが一杯だけれど、それでもささ…続きを読む
確固たるアイデンティティを持つティーンエイジなんていない。これが私だ、と胸を張るには、世界は狭いし、知識は限定的で、与えられた責任も追わされた義務も、吹けばふわりと舞い上がってしまう羽毛みたいに…続きを読む
感じている魅力を緻密に分析し、言語化する能力。これが常々感じる作者様の強みであり、本作は改めてそれを如実に実感できる温かいストーリーでした。なんでも問題視すれば良いわけでもないし、周りの人が楽…続きを読む
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