とつとつと日々が過ぎる。お婆ちゃんの介護に苦労しながらも将来をぼんやりと考え、親友と語らい、そして食べる。そんな光景が愛おしくなる作品ですね。
大都会東京から排除された孤独なワナビーは山奥の朽ち果てた一軒家にMacとポメラを持ち込み臥薪嘗胆。きっと陽のあたる場所へ出てやるんだと誓ってからン十年。いまだ…
主人公、岳人は、まるで、難しい病を抱えたお年寄りを背負って、山を登るかのような環境に置かれている。だが、彼は病を毛嫌いしない。赤と緑を勘違いをしているのを否定もしない。寧ろ受け入れている…続きを読む
確固たるアイデンティティを持つティーンエイジなんていない。これが私だ、と胸を張るには、世界は狭いし、知識は限定的で、与えられた責任も追わされた義務も、吹けばふわりと舞い上がってしまう羽毛みたいに…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(126文字)
この物語の主人公は高校生ながら、行方をくらました両親に代わって老いたお婆ちゃんの介護をし、「緑のたぬき」を食べる時間に癒しを感じています。この「緑のたぬき」を食べる描写が本当に美味しそうで、一見辛…続きを読む
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