未来の予言を受け取ったら

コロナ禍も落ち着いてきた日本で働いているサラリーマンの麻琴は、会社を辞めた元同じチームの光から、太平洋沖を襲う大大津波の予言のメッセージを受け取る。最初は、半信半疑だった彼だが……。
未来を知ってしまった現代社会の人々の等身大な生活を描いた一作。自分自身にも心当たりのあるような感覚が、胸に去来します。
予言に対して、変えられるものはあるのか、人の力はどこまで届くのか、そんなことを考えながら読んでいきました。最後の文が、心をえぐってきました。