第12話

職員室のすぐ隣の部屋だった。

応接室にて、三人の生徒と、先生が対峙していた。


藤島の顔は青ざめてる。

俺は先生に質問されたので真実を告げた。


「はい。俺の持ち物で間違いないです。

気が付いたらなくなっていて、困っていました」


「先生、私は藤島くんから、これらのもの、全てもらいました。私としては、シンジの

物だと思って取り返そうと思って、

欲しいなぁって、藤島くんにお願いしたら

全部くれました。もっとも、傘は欲しいと言わなくてもくれたんですが。。」


「全てお前が取ったものか...?

藤島、答えろ。黙っていたらわからんだろ...」


「...いや、山吹が俺に、全部くれて...その...」


俺はくれた覚えなど一切なく。

忽然と消えた、それだけ伝えた。


このあと。


藤島くんのお母さんが応接室に見えて。

俺に対して平謝りだった。


「ごめんなさいね。うちの子が、なんてことを...!!」


お金の包みを渡されて

俺はそれ、母さんに渡そうと思った。



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