第4話

「あ、藤島くん。

お言葉に甘えて、入れてもらおっかな?」


「うん、いいよ。ほら」


バサっと勢いよく我もの顔で俺の傘を

開き、

彼女を入れ込んだ。


そして。


「もっとくっつけよ」


などと言われて、

照れてる。


ひとの傘で、イチャイチャしやがって...!


俺はいつも遠目で、

その光景を見てることしかできなかった。

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