第16話

「気づくの遅っ...!!」


「ただの幼馴染だったら、持ち物とかまで

見てないって。好きだから、色々と目で追っちゃって、持ち物まで目がいくのよ...!

ジャージはね、シンジの匂いがしたから、

もうこれ、シンジのやつだなってすぐに

分かったの...!!」


「あ、ありがと...」


「シンジの匂い、ほんっと落ち着くわ」


「俺の匂いっていうか、多分それ、ジャージは柔軟剤の匂いなんじゃ...」


「まぁね。それでも、私には分かるの。

シンジの汗と、洗濯の匂い!」


「感心したわ...俺、おまえはいつもツンツンしてるからてっきり、嫌いなのかと...」


「「好き」の裏返しだよ!

ねぇ、今日から恋人同士になってくれる??」


「う、うん!」


「本当は、シンジからの告白をずーっと待ってたけど。言わなきゃわかんないみたいだから、言ったの!!あースッキリした!」


モテる幼馴染な女の子は。


告白をがんばって待ってたけど、

遂に我慢できなくなったみたいですww

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