概要
食卓に並ぶ緑の丸の数だけ。
1980年の年の瀬、アルバイトが長引いて彼女から頼まれたものを買い損ねた僕が見つけたもの……それは遠い日に始まった二人のささやかな幸せの始まり。
「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト参加作品。
「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト参加作品。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!企画入賞レビュー「時代と共に変わるもの」
「緑のたぬき」や「赤いきつね」が発売された当時のライフスタイルを再現させることに成功している。それがこの作品一番の魅力です。
時は1980年。まだコンビニすらろくになく、スーパーは正月三が日は閉まってしまい、年末に食べ物を買い逃すとそれっきりで何も手に入らず迂闊な家庭が食糧危機に陥るという……今では信じがたい話ですが確かにそんな頃があったそうなのです。
その時代、大晦日のテレビで見るのは紅白歌合戦の一択。笑ってはいけない? まだやっていません。平成から令和の時代を経て日本人の生活習慣も大分変わってきました。コンビニが日本中に建ち、スーパーやレストランは二日から営業しているのが当たり前。な…続きを読む