概要
これは、終わった二人が「再生」する物語。
最初に目にしたのは桜吹雪だった。
気が付いたら知らない場所にいて、そのまま川に落ちた少年「葉月」は、綺麗な黒髪と、激しい焔(ほのお)のような黒い瞳の少女「桜」に助けられる。
一目でその瞳に惹かれた葉月だが、彼は知らなかった。
桜が、月国(つきのくに)の巫女である「夜長姫」を殺害して復讐を遂げたことを。
夜長姫が、国を守る巫女でありながら、生まれながらに鬼の心を持つ少女だったことを。
自分が、夜長姫と瓜二つの姿に変わっていたことを。
「その心を、激しい焔を、いつまでも持ち続けてちょうだい。今、お前が、私を殺したように――――」
葉月はなぜ、夜長姫と瓜二つの姿に変わったのか。
桜が見据える先に、道は続いているのか。
そして、美しく無垢な「鬼」の死は、二人に何を遺したの
気が付いたら知らない場所にいて、そのまま川に落ちた少年「葉月」は、綺麗な黒髪と、激しい焔(ほのお)のような黒い瞳の少女「桜」に助けられる。
一目でその瞳に惹かれた葉月だが、彼は知らなかった。
桜が、月国(つきのくに)の巫女である「夜長姫」を殺害して復讐を遂げたことを。
夜長姫が、国を守る巫女でありながら、生まれながらに鬼の心を持つ少女だったことを。
自分が、夜長姫と瓜二つの姿に変わっていたことを。
「その心を、激しい焔を、いつまでも持ち続けてちょうだい。今、お前が、私を殺したように――――」
葉月はなぜ、夜長姫と瓜二つの姿に変わったのか。
桜が見据える先に、道は続いているのか。
そして、美しく無垢な「鬼」の死は、二人に何を遺したの
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ひらりひらりと桜が吹雪く物語
赤き月下に散り、日の下に舞う桜吹雪。
少年"山根 葉月"は少女と出会う。
直前に目にした花と同じ、"桜"と――
亜麻色の髪を持つ美少女――に見える体になった少年、「葉月」と。
偶然にも彼と出会った少女「桜」の、和風異世界ファンタジー。
個人的には和を基盤とした独自の世界観を推していきたい作品ですが、
やはり分かりやすい魅力となれば、登場人物……それも主人公たちでしょう。
病弱だった主人公が気がついたら異世界に流れ着き、どうしたことか見た目が美少女となっていた。
そんな彼と行動を共にするヒロインは、状況理解が早く、逐一主人公の行動を補助してくれるので、読んでいて安心感がある女の子です。
…続きを読む