ミステリアス美少女の推理が冴え渡る、ちょっとダークなミステリー!

あのとき僕が食べたのは、父親の肉だったのではないか。
幼い頃のトラウマで肉が食べられなくなった蒼依は、クラスメイトの美少女、月ヶ瀬柊と出会う。
父の死と決別するために、蒼依は月ヶ瀬さんと事件を調べることに。

月ヶ瀬さんのキャラクターが最高でした。クールでミステリアスで、だけど優しい。最強じゃないですか!
根拠のない励ましでも、ただの気休めでもなく、ロジカルな思考で蒼依に寄り添う姿が素敵です。
他のキャラクターも良かったです。
特に朔良さんの憎めないちょっとダメな大人感がツボでした。

当時のことを知る人たちに聞き込みをしていく蒼依と月ヶ瀬さん。
少しずつ明らかになっていく、蒼依の知らなかった父親のこと。
結末が気になって、ぐいぐいと引き込まれました。
事件の真相にも驚きましたし、それを乗り越えていこうとする蒼依と、最後まで冷静な月ヶ瀬さんの推理力に感動しました。

ちょっとダークなミステリーが好きな人なら、満足できること間違いなしの作品です!