概要
人間は、逃げるんだ。抗って、走って逃げて、足が潰れても這って逃げる
初めて手にする銃を握り、私は暗闇の中、侵入者を待っていた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!展開や発想そのものでなく、それを物語る技巧の面白さ
情勢の不安定などこかの国、屋敷を襲撃され半ば死を待つ状況に置かれた、とある政府関係者の物語。
シリアスな主題の現代ドラマです。
分量のコンパクトさ含め、おそらくショートショート的な趣のお話……のはずなのですが、でも丁寧かつ繊細な筆致があらゆるものを底上げしている凄まじい作品。
大変面白かったです。このかっちりした読み応え!
これは個人的かつ勝手な直感なのですけれど、きっと単純なあらすじにしちゃうとどこに魅力があるのか分かりにくいであろうお話で、だからこそ「すごい」と唸らされました。
展開や設定など、発想面での面白みではなく、「それを物語として仕上げる」という過程の、その技量が…続きを読む