昼の学生と夜の学生の交流を通して描かれる、青春の一ページ

とある定時制の学校に通う二十歳の石上は、席が同じ全日制の十八歳の女学生、水瀬と出会う。机の落書きを通して二人は心を通わせるが、とある事から疎遠になってしまう。石上は、全日制と定時制での合同文化祭を提案し、ここから普段交わることのなかった昼と夜の学生が一つになっていき……

非常に美しい文章で、石上と水瀬という二人の交流が繊細に描かれていき、二人だけの世界が、最後に合同文化祭という場で全日制と定時制の学生達が一つになっていく様が、まるで月が満ちるように静かに描かれていき、一気に読んでしまいました。

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