主人公・フィオナは、イスタ村から隣町のターシェンへ向かう馬車で漆黒の卵を発見する。てんやわんやあって、その卵から白い子竜が生まれ、またもやてんやわんやあって、竜騎士団の団長・ヴィクトールと仮の夫婦として生活することになってしまう。
いやいやいや、どゆこと!?とあらすじを読んだ私は思いました。ですがご安心を、めちゃくちゃ面白いです。最高でした。
恋愛に不慣れな二人のやりとりが可愛すぎるし、子竜もラブい!ほのぼのしていて、お花が見える気がします。どんどん距離が縮まる二人を見ていると、こちらが恥ずかしいです(ごちそうさまでした)
テンポの良い掛け合いも面白くて、笑っちゃいます。王様っぽくないティーガス、カッコいい女医のエルミーナ、副団長のゴルドレイン、騎士団のセレグレスなど、クセも強くて魅力的なキャラクターもたくさん登場します。ぜひ推しを見つけてみてください。
切迫するシーンもあり、ぐいぐい引き込まれていくはずです。私も物語の中に入って遠くから眺めていたいなぁ……笑
平凡な町娘であるフィオナは、あるとき竜卵の密猟に巻き込まれてしまう。それを颯爽と助けたのは、蒼の竜騎士団隊長であるヴィクトールだった。
しかし問題はここからだ。フィオナの手元にあった竜卵は偶然にもそのタイミングで孵ってしまい、いわゆる刷り込み効果によってフィオナを母親と認識する。さらに問題だったのは、その子竜が〈幻竜〉と呼ばれる貴重な種族であったこと。幻竜は、幸せを多く感じれば聖竜に育ち、不幸を多く感じれば暗黒竜に育つ。聖竜は国の守り神となるが、暗黒竜は世界を滅ぼす邪神となるようだ。
幸福を感じるには、幸福な家庭で育てなければならない。しかるにフィオナは独身である。ちなみに、ヴィクトールもまた独身だった。そこで、王様は言う。
「お前ら、今から夫婦な」
仮初め夫婦による世界の命運を賭けた子育てが始まった!
可愛らしい子竜ルルと、ヴィクトールの相棒である蒼竜エスターシャ。個性豊かな竜騎士団の同僚たちや紅の騎士団隊長セレグレス、ヴィクトール家の心優しい使用人たち。たくさんの人びとに見守られ、不器用な二人も徐々に心を通わせあう。
これは、仮初めの夫婦が本物の家庭を築くまでの物語。それは決して易しい道のりではないだろう。幸せの前に立ちはだかる障害は高く険しい。幻竜を育てるということは世界を相手取ることに等しいのだ。
しかし、この物語を通じてわたしたちは気づくだろう。わたしたちの日常もまた、同じだけの困難と、尊さを抱いているということに。〈平凡な幸せ〉の意義を暖かく見つめ直してくれる作品だ。
こちらの物語は、主人公のフィオナがひょんなことから事件に巻き込まれ、そこで助けてもらった竜騎士ヴィクトールの出会いから始まる恋愛物語です。
その時、事件のきっかけとなった卵から竜が生まれ、なんとその竜は幻の竜だった……!!
愛情を注がないと災いを起こす元凶に育つと言われているその竜に、王はフィオナとヴィクトールの二人に仮夫婦を演じ、しっかりとその子竜に愛情を注ぐよう伝えます。
そこから二人の初々しい生活が始まります。まず二人ともとっても可愛い!!
どちらも恋愛経験に乏しく、読者の私も二人と一緒にきゃーきゃー言いながら、時には笑いながら物語はどんどん進んでいきます。そして段々と二人は惹かれ合い……
温泉宿編はもうめちゃめちゃおすすめです……!!
物語全体的にはほのぼのとした雰囲気で、コミカルに進んでいきます、が!ラストの緊迫したシーンに圧巻!
不穏な空気に包まれ、圧倒的な黒幕にあ!!と驚かされます。
そこでヴィクトールがぁぁぁぁ!!!
彼は、やる時はやる男です。ほんとに。かっこいい!!
ラストまで読み進めていくうちに、幸せな二人を見て、こちらまでほっこり幸せな気分になれる、そんなあったかーい愛情がたくさん詰まった物語です。
恋愛の醍醐味がいっぱい詰まったオハナシ、ぜひ皆様にもこの幸せを感じてもらいたいなーと思います。
『純粋で可愛らしいヒロインと、生真面目な騎士団長がかりそめの夫婦に!?』そんなスタートからまずはなんだなんだ? と読んでほしい本作。
イスタ村から隣町ターシェンへ向かう荷馬車に、偶然乗せてもらうことになった主人公のフィオナ。初っ端からトラブルに巻き込まれ、"ついうっかり"孵してしまったのはとても希少な幻竜のたまご。
成長過程で聖竜にも暗黒竜にもなってしまうというその竜の子供を、愛情たっぷりに育てるべく、フィオナと騎士団長のヴィクトールの二人は夫婦役を命じられます。
とにかく可愛い、登場人物たちが渦中の二人を中心にとても可愛らしいのです。
そして何よりたまらないのが、フィオナにまるで本当の子供のように懐いている幻竜のルル。動きから鳴き声から全てが可愛い……。癒されること間違いなしです。
二人を取り囲む王国の人たちやヴィクトールの相棒の竜も、豪快だったりひと癖あったり。一度読み始めれば、彼らの魅力に惹き込まれてどんどん先を追いたくなること間違いなし!
夫婦のフリで……恋人のフリをしていたら。
そんな作品も多々ある中、この二人は出逢った瞬間全くの他人同士。
ルルを育てる過程の中で、コミカルなやり取りを挟みつつ、ゆっくりと寄り添っていき二人の中に育っていく優しい感情。笑いときゅんきゅんするポイントの緩急が素晴らしく、こちらまで幸せいっぱいな気持ちになっていきます。
もちろん、ただただほっこりではなく様々な陰謀が絡んで二人に訪れるピンチもあり——。
育つのは竜なのか、二人の中の感情はどうなるのか。
二重にも三重にも楽しめること間違いなし! オススメの一作です☆
偽装カップルになって竜を育てるお話。
最初の方から、ヒーローとヒロインの好感度はお互い高めなので安心して読めました。
木を降りる時や温泉でのハプニングにはドキドキ。これぞラブコメ!
服を贈る理由には笑ってしまいました。
王様やレインなど、脇役に個性的で良いキャラがたくさんいます。
某キャラには、すっかり騙されてしまいました(笑)
物語の裏側で進行する闇の部分があり、それをほのかに匂わせながら進んでいくので読み応えもあり。
聖にも邪にも転じてしまうという、力の強い竜のルル。
読んでる間、ずっとルルに癒されていました。ヴィクトールに嫉妬するのもカワイイです。
副タイトルがセリフ抜粋なのが、粋で楽しかったです。
町娘のフィオナと騎士団の団長ヴィクトールがある出来事をきっかけに突然、珍しい竜の赤ちゃんを夫婦として育てることになるいう、驚きから始まるお話です。
このお話の面白さは何と言っても、初対面の男女二人が最初から子育てに勤しむことになるとてもユニークな設定にあると思います。
普通子育ては夫婦が色々あった事後()から開始するものですが、それが最初からあることで、素直で健気なフィオナと真面目で堅物なヴィクトールの初々しく愛らしいやりとりにいちいち悶えてページを繰る手が止まります。
また、きゅんとする二人の描写だけではなく、二人に迫りくる不穏な影の謎も同時に進行していき、どこを読んでも目が話せません。確かな筆力があってこそ書けるお話だと思います。
是非読んでほしいおすすめの1作です!
普通の町娘だったフィオナは、あることをきっかけに竜の卵を孵してしまいます。生まれた子竜は、幸せを多く受ければ聖竜になり、反対だと暗黒化してしまうと言われ、フィオナと彼女を助けてくれた竜騎士のヴィクトールは仮初めの夫婦になることに。
なんと言ってもこの話はすべてが可愛くて愛おしい!まず子竜のルルですが、モフモフきゅいきゅいと愛らしく、彼(?)が色々とやらかす度に読者はその愛らしさに身悶えします。
架空の生き物なのにまるで本当にルルを見ているかのような描写力が素晴らしく、これだけでもちょっと騙されたと思って読んでほしいです。
そしてお互いに意識しながら少しずつ仲を深めていくヴィクトールとフィオナのカップルが本当に可愛らしくて、いつまでもニヤニヤと見ていたくなる二人です。硬派で女性の扱いになれていないヴィクトールはすぐに赤面したりからかわれたりと可愛らしい一面を持っていますが、戦いの場面ではきっちりと男を見せるカッコいいヒーロー!対するフィオナも一途にヴィクトールを思い続けていてとても芯の強い女性です。
ハプニングのラブにキュンとし、男になるヴィクトールにドキドキし、ページを繰るたびに「次はどんな甘キュンが待ってるかな?」と楽しく読むことができます。
この作者さんはシリアスな恋愛ものも書いており、美しい恋愛描写に定評があるのですが、コメディタッチの甘キュンの中に唐突に入ってくる妖艶な恋愛描写には胸を掴まれること間違いなし。
両片思いのドキドキも、甘酸っぱいキュンキュンも、恋の醍醐味がギュッと詰まった一作です。ぜひご堪能ください!
こちらの作品は疲れた時も元気な時も楽しく読めちゃう、癒し極振りな恋愛ストーリーです。
ある事件をきっかけに竜のたまごを孵してしまったフィオナ。生まれてきた子竜は育て方次第で聖竜にも魔竜にもなってしまうまぼろしの竜だった——!
聖竜にするためには子竜に愛をたっぷり注ぎ込まなければならない。
その事実を知った国王から竜騎士団長のヴィクトールと仮染めの夫婦になることを命じられてしまいます。
素直で積極的なフィオナと奥手で優しいヴィクトールはもちろんのこと、二人を応援する周りのキャラクターも個性豊かで楽しいです。
全体的にコミカルでほのぼのとした雰囲気で、気負うことなく楽しめる作品だと思います。
とってもおすすめです♪
ひょんなことから幻竜の卵を孵化させてしまったフィオナ。幻竜は育て方次第で善にも悪にもなる存在であり、善の聖竜にするには惜しみない愛が必要でした。
幻竜の卵の孵化の場面に居合わせた竜騎士団長ヴィクトールと共に、国王から言い渡されたのはあまりにもムチャブリな命令でした。
それは、仮初の夫婦を演じること。
ヴィクトールとの偽りの夫婦生活は、ほのぼのとしながらも時折ドキドキさせられる場面も……。その度に赤面するヴィクトールは竜騎士団長なのにどこか可愛らしく、また、幻竜の為に頑張るフィオナさんの姿も愛らしいのです。
互いを思うあまりにジレジレとした展開に、偽りから始まったふたりの恋路を応援したくなります。
物語のラストを飾る場面は美しいの一言に尽きます。是非、ご一読ください!
幻のたまごをうっかり(笑)孵してしまったフィオナは、国の行く末を左右するといわれる幻竜のお母さんになってしまう。竜に良い成長をもたらすため、竜のエキスパートである騎士団長と偽装の夫婦を演じることに……!という、ドタバタな出会いからはじまるラブストーリー。
実は偽装や政略結婚ものという恋愛にあまり良い印象を抱いてなくて、『そんな形から入って本当の恋愛になんてなるんだろうか?』という疑問を持っている派でした笑。しかしこれがただの食わず嫌いだったことはすぐに思い知らされることに。「自分たちは本当の夫婦ではないのに」という罪の意識が芽生えるあたりからはもう、全力で2人の幸福を願うようになっていきました。だってそれ、もう十分に愛し合ってるじゃないですか!笑 むしろ普通の恋愛よりもじれじれでおいしい!
竜に関する設定も、無理やりなんだけどもやっぱり2人がやるしかない!という奇妙な説得力が満ちていて面白く、また2人の仲を応援する周りのキャラクターたちも濃くてさらに勢いが増していきます。ただしこれだけのサポートを受けている2人がまた、ドのつく清純なのです。そう――騎士団長もです笑 むしろ彼の方が恋愛に関しては下手なのか、しばしば起こるラッキートラブルにも赤面して大慌てしてしまうという可愛さ。序盤の見所ですね笑
しかし甘々ほのぼのだけでは終わらないのもこの物語の面白いところ。貴重な竜をめぐる他国との陰謀、そして何よりも大事な、ふたり自身の気持ちの整理。しっかりとシリアス、そしてその解決までを見せてくれます。やはり困難がないと、盛り上がりませんよね!
本編を読み終えて大満足したら、楽しい番外編もぜひ。こちらは作者さんの遊び心に満ちていて、二人の夫婦生活を垣間見ることができます。
見知らぬ他人を好きになり、結ばれていくことの尊さがじんと胸に沁みました。とくに寒い今年の冬は、ふたりのかわいらしい愛に包まれて身も心も温まってみてはいかがでしょうか?╰(*´︶`*)╯
ひょんな事からまぼろしの竜を孵化させて懐かれてしまった町娘の主人公と、彼女と一緒に子竜を育てることになった竜騎士団長の青年が、偽装結婚しながら何やかんやと関係を深めてゆく恋愛ファンタジーです。
主人公(ヒロイン)のフィオナは、素直で真面目だけどわりとぐいぐいいけちゃう女子で、言いつかった役目を果たそうと張り切っています。一方、ヒーローであるヴィクトールは、同僚やお屋敷の使用人たちから先行きを心配されていたほどの奥手男子。
ヒーローに迫られ赤面するのは恋愛ファンタジーの王道……のはずが、こちらの物語では一味違った悶えが楽しめます。
出てくるサブキャラ、王様やヴィクトールの同僚たち、名もなきモブまで、個性的でありつつも憎めないほっこりテイストで展開されてゆき、子竜はモフモフして子猫みたいで可愛いです。序盤は癒し満載ですよ!
ゆっくり進む愛の共同作業、ぜひご一読ください。