休日の夜更けに小説を探していたら、とんだ良作に出会いました。

最近の物語は「結論」や「結果」を急ぎ過ぎていると感じる作品が多い中、本作は急ぎ過ぎず、かと言って冗長になることもなく、穏やかなペースで進みます。

アイドル×ファンの構図の作品は今までもありふれていたものです。その多くは序盤でお互いが結ばれて…から展開していくものが多いですが、本作は安直にくっついてしまうのではなく、くっつくまでの描写も丁寧に書いています。(なお、本レビューを書いている時点ではくっついていません。)

題材自体はリアリティが薄いものですが、登場人物同士の内面描写の丁寧さで、世界観にどっぷり引き込まれました。

今後の展開がとても楽しみです。

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