図書館の現状を憂え、現代の図書館行政に一石を投じる問題作!(^^)

図書館。本棚に本が並び、その本棚が、何階にもわたって果てしなく続く場所。
その図書館で、探している本、なんとなく興味があることについて書いてある本に出会える。そのために必須なのが検索システムです。
その(擬人化された)検索システムから見た、図書館の情景の物語です。

たしかに、人間の司書には言えないようなことも、相手が機械だったら平気で検索してしまいますもんね。

それはともかく。
「もう情報を図書館で集める時代じゃない」、「利用者が減ったから図書館なんかなくていい」という議論が幅をきかす現状に対して、図書館の価値とか意義とかは何か、もういちど考えてみよう。
ああいうワードとか、こういうワードとかで検索して、それは数値目標にはぜんぜん反映しないかも知れないけど、それはやっぱり「人生経験」だし、そういうことができる場所はやっぱり必要なんですよ!

…というようなことを楽しく問題提起した作品…!
…だと私は感じました。

楽しく(^^)読める物語です。
物語を愛するすべてのみなさまにおすすめいたします。