美しいハイファンタジー。騎士と姫。

「星の姫」専属のたった一人の騎士、「星の騎士」
星の騎士は、名誉職であると同時に、ずっと側で星の姫を守るゆえ、妻帯しない事がほとんどである。

その関係がロマンチックです。
「星の姫」エレナと、「星の騎士」ヴァンは、お互いを大事に想い、心の奥底では惹かれあっているはず───。

でも、その関係は遅々として進まず、あくまでも、姫と騎士、です。

そんな二人に襲いかかる、苦難、艱難、「こんな運命たどるの、神様〜!!」という、驚きの展開。

いくつかの国、政治の陰謀や、生まれの秘密。神様の設定、どれも、きちっと考えられています。

登場人物が多いですが、どのキャラも、出てくる意味があります。
ただ、敵、味方、だけで割り切る事のできない人間ドラマ、そして、乳母の、「星の姫」エレナにかける愛情も、胸を打ちます。

はらはら、はらはら。ドラマチックな展開です。
そして最後は……。
満足の読後感です。
ロマンチックで、ドラマチック。
美しいファンタジー。
オススメですよ!

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