「君の旅路に、幸運を」

すっごく好みの世界観でした。

砂漠という舞台設定がとても魅力的で「砂漠=暑い・照りつける太陽」というイメージとは反対に、物寂しくゆったりと落ち着いた雰囲気のある作品です。

主人公は「砂漠渡り」の一族・ミルファ。スカヒシアという街で駱駝を買い、幻のオアシスを目指して旅に出るというストーリーです。旅の途中で出会った訳ありの少年少女にも目を引かれます。彼女たちの正体を色々想像するのも楽しかったです。

そして戦闘シーンの臨場感、幻のオアシスや月の美しさが一つ一つ丁寧で繊細に描かれているのも作品の見所です。余韻が残るラストもとても素敵でした。