あの子が玉川上水というのだから、玉川上水なんだろう。

玉水上川の四季と、あの子の話を思い出しながら、彼女は走る。
水と水とがもつれてからまって、揉みあって、みずから音を発する、川の音。
あの子が大好きな玉川上水。

美しい武蔵野の景色と歴史。
そして、大切な人の思い出とともに駆け抜けながら、彼女は祈る。
果たして、川はどこへたどり着くのだろう?

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