今はなき故国、されど月は変わらず我々を照らしている。

かなり昔のお話です。
朝鮮半島にあった国の一つ、高句麗を追われた一人の主人公。

国を失う悲しみと、故国に置いてきた心残りばかりが胸を突き上げます。しかし、どこにあっても変わらない月だけが、その心をも照らしてくれます。

願い叶わず、全てが徒労に終わろうとも、そのすべてを月は優しく隠してくれます。

希望だけを残して。

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