概要
何でも埋めて差し上げましょう。モノも記憶も、過去も未来も。
底も知れず、光も届かず。
深い夜の間だけ、この世に穿たれる大穴がある。
そこに入れられたものは須く、世界からその存在を完全に消し去られる、理外の洞。
西東京のある山にひっそりと口を空けるその穴の主――兼森次郎。
『中身は訊ね、理由は訊ねず』をモットーとしてイリーガルな廃棄物処理業を営む彼と、その元に訪れる『消したい・消せない何か』を胸に抱く4人の人々との話を描く短編集です。
深い夜の間だけ、この世に穿たれる大穴がある。
そこに入れられたものは須く、世界からその存在を完全に消し去られる、理外の洞。
西東京のある山にひっそりと口を空けるその穴の主――兼森次郎。
『中身は訊ね、理由は訊ねず』をモットーとしてイリーガルな廃棄物処理業を営む彼と、その元に訪れる『消したい・消せない何か』を胸に抱く4人の人々との話を描く短編集です。