概要
純愛――それは汚れきってもなお遠くにある断末魔の谺なのか。
かの地から異貌の女が一人。腐った世界に雁字搦めにされながら愛を欲し温もりを切望する。その時現れるもう一人の女は実態なのか、幻影か。出逢ってしまった二人の果ての無い逃避行の行く手に立ちはだかるのは、同じく純を求めながら血に染まることしか出来ない者共だった。彼ら彼女らは戦うしかない。辿り着く場所を知らないままに互いを傷つけ血で身体を洗う。想いが相手に届くかどうかも知らないままに――「私を見て!」。純愛――それは汚れきってもなお遠くにある断末魔の谺なのか。
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