ファンタジー物語の一端を垣間見た気分🌠

 物語の1話目と2話目、またそれぞれの前半と後半では趣きが全く変わる物語です。
 つまり一粒で四度おいしい。
 しかも二つの自主企画のお題を、一作でこなしてしまうという欲張り設計です。

 起承転結がはっきりしててお手本のような短編。
 個人的には、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の砂漠のシーン(確か『悪魔の手のひら』とかいう名前の呪いというかなんというか)とか、ドラゴンクエストⅢの砂漠のシーンを思い出しました。
 作者の新巻へもん様は、見せ方というか煽り方がホント上手い。
 第1話目を読んだ時点では、
「これ、次で完結するのかな?」
と思ったし。
 第1話の終わりで手に汗を握り、第2話の冒頭でハラハラドキドキし、そこから一転してスッキリし、最後に、
「ああ、そういうことだったのか」
と納得する、そういう物語。
 短い中に、様々なモノがぎゅっと濃縮された珠玉の短編小説です。

 あなたもファンタジー世界の一端に触れてみませんか?

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