燃やして萌えて、炎上エンジョイ!

エルフの村って、驚くほどよく燃やされますよね?
その理由は、驚くほどよく燃えるから……というだけではないみたいなのです。

物語の舞台は、タイカ王国の王都からほど近い場所にある、ダイエンジョー森林――の中にひっそりとあるエルフの隠れ里。
そこで村長のアスベストとホンノー皇子による、燃やすか燃やされるか燃え尽きるか燃え散らかされるかを賭けた熱い戦いが繰り広げられます。

最初は二人の攻防を笑って楽しんでいたのですが、その内に母性が芽生えてきたのかどんどん微笑ましくなってきて、気付けば両方を応援するように……。おかげで少しでも燃えたら嬉しいし悔しいし、燃えなかったら安心するし残念だしと、心が真っ二つに分かれるようになりました。どうしてくれる。

だけどこのお話、ただ燃やす燃やさないにとどまらず、背景には大きな陰謀めいたものが潜んでいるようで……?

燃やせたのか、燃やせなかったのか。
結末は、是非皆様の目でお確かめください。

ちなみに私は心が燃えたし、萌えました……いろんな意味で。

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