独特のキャラクターの老女の名誉教授がとても魅力的です。この方の登場する物語をもっと読みたくなりました。それから、「ダイダラボッチ」という言葉のリズムの良さが異常なほどで、癖になります。
「まるで、巨人の手や足の跡のようだ」――古代の人々は、大きな池や窪地を見て、思ったらしい。それゆえにこそ、巨人の存在を信じた。そして現代――とある老嬢の教授もまた、巨人の存在を信じ、追い求めた。…続きを読む
土地には、その土地に溶け込んだ血肉がある。武蔵野には武蔵野にしかない、濃厚な存在感があります。そこで生まれ、そこで生きてきた人にしか語れぬ物語。読めば、行ったこともない武蔵野に対する郷愁が湧い…続きを読む
古代から伝わる巨人「ダイダラボッチ」を人生をかけて追い求めた教授がたどりついた境地とは――?導入は軽妙で入りやすく、読み進めていくに現実感や真実味が増していき、読者を作品世界に引き込むのが上手な作…続きを読む
この作品では古民家のイメージが合います。古い家に、古い資料。その中から生まれたのは……?彼女の人生に喝采を。ダイダラボッチの存在は大きかった。いやダイダラボッチではないのかもしれない。もっと不…続きを読む
もっと見る