終末を子供視点の小さな窓から覗き見る。不思議な疑似体験小説。

押し寄せる週末への恐怖、悲しみが、
子供視点というフィルターによってどこか遠く見えて
それでも確かに日常を蝕んで行く感じが恐ろしかったです。

主人公は大人びた子供ですが、
それでも言葉の端々に子供らしい思考、単語があり、
とてもリアルな描写でした。

「その無邪気さゆえに邪気の化身だ」がとても大好きです。

短時間でさっくり読めるのに、ずっと心に残りそうな作品でした。

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