丁寧な設定・軽快な語り・面白さが詰まった上質な短編

スペースシャトルのパイロットの“俺”の語りで進む物語。
作者の方の豊富な知識を感じさせる文章でした。
それも無駄にひけらかすのとは違う、あくまで物語を彩るためのバックボーンとして活かされている。
「なるほど!」「そうなのか!」「確かに~」の連続で、
宇宙飛行などしたことのない私も、疑似体験をした感覚です。

“俺”のアイリーンに対する感情にもすごく共感。
とても素敵な結婚飛行、でした!