珪素族系異能ツチミカドが挑みし、陸上自衛隊施設科の下剋上史　

１０メートル級の巨大な土人形が襲いくる異世界で
島の防衛を任とする陸上自衛隊宮古島駐屯地は、
自衛高等ミサイル科学校専科レールガン部隊、琉球準州軍揚陸艦部隊と共同で事態に対処する。

2037年夏、宮古島市全域が、異世界へと転移した。島は気がつくと、琵琶湖とその外地である中世風の異世界日本に取り囲まれていた。
半年とせずに、市民生活のための物資不足が顕在化してきた。

先島諸島の風水害への対処を任としてきた駐屯地施設科隊員が物質調達の任を負う。
少数の小型ドーザで異世界日本の地を慣らし、道路を整備し、土地を開梱し、作物を育てていく。
隊員たちは屯田兵と自らを揶揄するも、市民からはありがたい感謝の言葉を頂戴する。
しかし、物資不足の十全な対策は見込まれず、駐屯地司令の嘉納守一佐は、
外地の日本…続きを読む