カクヨムじゃなくて出すとこ出したらいいのにと思ってしまうｗ

好きなんだろうな、
凄く読み込んでるんだろうな、
調べまくってるんだろうな、
恐るべき膨大な知識。

この作者さんの作品を読むと、歴史への愛情を感じる。
そしてそこまで夢中になれるもの、
「好きな物を持てる」と言う才能を持っている。
そんな風に感じます。

今作は、え～、あれあれ、
メっチャメチャぁ～、きびしい～人達がふ～いに～、見ぃせぇた～♪
やさしさの～せいだったり～す～るんだろうね～♪
ってヤツです(この作品にこんなレビューしてふざけんな!!

あ、はい、すいませんでしたm(_ _)m

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（230文字）

平安時代の坂東、現在の武蔵野で、隣同士の領地を持つ源宛と平良文だが、彼らの郎等の小競り合いが絶えない。そして、いよいよ、大将同士の一騎打ちが始まる。
今昔物語を題材に、その続きを加えられた歴史短編小説。読みやすい筆致で四千文字なので、一気読みできます。
しかし、そこに描かれている兵の心は、本物です。特に、合戦の描写の臨場感に感動しました。

騎馬武者って凄いですよ。馬に乗りながら手綱を手放して弓を射るんですよ。
馬を操るだけでも大変ですよ。
東京五輪でも馬を上手く操れず八つ当たりする代表選手がいたくらいですから。

開拓初期の坂東武蔵野で２人の棟梁が一騎討ちをする話ですが、騎馬武者の凄さを感じられるとともに、縁の不思議を感じさせる後日談。

燃え上がった炎と静まって燻る情景のよく似合う小説です。