石油王への道

お金が好きすぎて借金を繰り返して築き上げた巨万の富。しかし「僕」は火災で突如として無一文になる。
馴染みの借金取りはそんな事情に忖度してくれず、三日で十億返すように迫ってきた。
借金取りが言うには、返す当ては三つ。
一、僕を振った彼女に指輪がわりに渡した十億円を取り返す。
二、健康はなまる満点の僕の臓器を売り飛ばす。
三、石油王になる。
期限はたったの三日だけ。手元にあるのは三百二十円。
こんなの、石油王になるしかないじゃないか。

繰り返した借金で築きあげた巨万の富を火事で失い、借金取りの取立てから逃げ回りつつ十億円を三日でかき集めるバカコメディー。
※この作品は実在のいかなる人物、団体、組織とも関わりがありません。
※小説家になろうにも掲載しています。