私は少しあなたが嫌い
翠黛
第1話 私は少しあなたが嫌い
目の前の少年を見て私はこう問うた
「貴方はどうしてそんなにも蒼いの?」
誰も私に答えてくれない。
私の声に答えてくれる人間はもう彼以外に皆んな消えてしまった。
私の汚れた黒髪とは違う美しいブロンドの髪が
「憎い」
私の荒んだ肌とは違う絹のような白い肌が
「嫌い」
私のように薄汚れた
「羨ましい」
私は少しあなたが嫌い。
それでも、
「あなたを愛してるわ。ルイス」
私の心臓から流れ出る赤い血がたとえあなたに流れていなくても。
私は少しあなたが嫌い 翠黛 @kiid1490
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます