失われた日本の夏

絵描きの主人公が取り壊されるアパートの壁に絵を描いている夏のある日、アイスキャンディー売りの男性と出会い、物語は意外な方向に進んでいきます。
夏の田舎の風景、取り壊されるアパート、アイスキャンディー、男性の過去、それら全てが失われたもの、あるいは失われつつあるものに思え、深いノスタルジーを感じました。
終盤の鯨の絵と男性の過去の交錯は心に染みました。
もう現実では出会えない、失われた日本の夏を感じさせてくるれる.......
そんな作品です。