第4話 書籍化作家の時給はスタバのバイトよりも低い?
あ、サブタイトルの後ろには(かもしれない)を付けておいてくださいね。
さて、のっけからヘイトを稼ぐこと請け合いのタイトル。
いわゆる釣り文句というまあ、そもそもスターバッ〇スコーヒーの時給と、どこまでが労働時間かカウントが難しい作家の労働時間を比べるほうがナンセンスなのだけど。
ちなみにライトノベルの印税、つまり作家の取り分はおよそ10パーセント前後だと言われています(なおパーセンテージは会社や契約形態によって異なるでしょうけど、キリがいいのでこの数字を採用)。
(ソース)東京コミュニケーションアート学院HP ライトノベル作家って、どういう仕事?
https://www.tca.ac.jp/creative/job/publication/light_novelist/
つまり一冊700円前後のライトノベルの一冊あたりの収入はおよそ70円ということに。
そして新人作家のライトノベルの印刷部数はおよそ3,000部~5000部と言われています(会社によっては3000を切ることもあるとか…)
つまり70×3000となると、およそ21万円ということになりますね。
ちなみにスタバが仮に時給800円のアルバイトだとすると、およそ263時間程度。一日5時間働くとして、だいたい53日分。一日のシフトが5時間として2か月(休みを入れずに)働くと達成できる数字です。
ライトノベルを書く場合、よほど執筆速度が速くないと厳しい数字かもしれません。
企画書提出、プロット作成、イラストレーターとの打ち合わせ、編集とのやり取りなど……かなりの時間を使うはずです。
まあ、この辺プロ作家でも何でもない高宮は想像するしかないのですが。
(ちなみに高宮は一年以上かけて十五万字程度しか書けてなかったりする)。
なお、ここで扱っている数字はあくまで商業ライトノベルの主流、文庫版でのもの。
ネット小説発の書籍化で主流は1,200円前後のB6版サイズなので、その場合は一冊あたり120円前後で3000部とすると…36万円。
まあ多少は収入が改善しますが、値段が高い分ライトノベルの主要読者である10~20代にはポンと出せない額なので同様の売り上げがあるかどうかは…
うーん、これ「副業」として考えるとかなり厳しいのでは…ましてや専業なんて…
やはり出版業界は斜陽産業なんだなあ、と思う高宮であった。
(※印税等は確定的なソースがないので、あくまで参考程度にお考え下さい)
高宮的創作エッセイ集 高宮零司 @rei-taka
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