この子は俺のものだ!手を出すな!
と言えるのはせいぜい小学校低学年まででしょう
今まで独り占めできていたものが
やがて輝き出し、みんなのものになる、みんなからチヤホヤされる
自分の手から離れれば、怒り、嫉妬し、周りを憎むようになる
俺のものだ!と言いたくても学校や会社の中では自分の立場も守らないといけない
だから言えず、悶々とし、卑屈になる
主人公のそんな思考・判断はとてもリアリティがあり、自分が辿ってきた境遇と似通っていて共感が出来ます
現実ではほぼ間違いなくバッドエンドになるでしょうし、私もバッドエンドでした
この物語がどのような結末になるか分かりませんが、私は連載されている進行形の今がいちばん心地よいです
このあとも楽しみです
まー、幼なじみではないけど中学で似たような体験しました。私は結局彼女を信じ切れなかったことを後悔してますが彼はどうなんでしょうね。周りから釣り合ってないと言われるのも立ち位置が違うのも解りますが、それでも彼女の気持ちに寄り添わず我が身可愛さに見捨ててるのはどうかなと思いますね。最後の違う男と一緒にいたのは確かにキツいと思いますがそこまで一つも自分が周りから傷つかないように彼女からのSOSを意図的に無視してたら仕方ないかなと。別に完璧である必要もないし、特技が必要でもないですが主人公に魅力が全く感じません。感情面で共感できる部分はあるけど、この主人公の何処に好きになる要素があるか分かりませんでした。好きになる場面を描写してくれればまた違ったのかなとも思います。心理描写が丁寧でシチュエーションも上手いと思いますが主人公の良い部分の描写がないのが惜しいですかね。ラストの場面、彼女の言い分の方が主人公の言い分より遙かに納得できてしまうので。正直公平に見た場合主人公の方がかなり悪いと思いますよ。なにもかも見逃して、彼女がどうにかしようと対象したら(それが正しいかは別だけど)自分の知ってる彼女と違うと否定してるので。
僕がこのレビューを書いてる段階ではまだ導入だけですが、幼馴染で唯一の理解者だったはずの僕の元から離れていってしまう彼女。
個人的にはタグ等を見るに当たって何で生きてるのか分からなくなった挙句人生は残酷と決めつけて死にたくなる、そんなバッドエンドにはならないと信じてます。もう一度言いますが信じてます。
主人公は人間味が溢れてます。
大体、陰キャが積極的でリスクリターンを度外視した行動なんてしません。
御伽噺でございます。
偏屈で陰湿で嫉妬深くて、でも何かを変えようとはしたくない保守的な自分。
そんな自分を分かっていて、
そんな自分を好きになれなくて、
毎日を消化試合の様に過ごす。
自分に対する期待値が高くないから行動を起こそうとも思わない。
そんな自分に世の中が優しくしてくれると微塵も思わない。
それでこそ陰キャの生き方です。
等身大の生き方です。
という、レビューの後半は僕の独白みたいになりましたが、おそらく後半はラブラブコメコメすると思うので、今のうちに陰キャの心を体感して頂きたい、そう思います。