黒いモレスキンの男

飯田太朗

あの時直輝に話さなかったら。

 マンション管理人の朝は清掃から始まる。

 植え込み。広葉樹。落ち葉が芝生を覆う。それらの掃除。私が管理をしているマンションは女性専用マンションなので、外観や環境にはうるさい。清掃は手早くかつ丁寧に。いっそそういうマシンがあれば、とは思う。


 共有スペース、エレベーター、エントランスホールなどの清掃、および確認。オートロックのドアはきちんと作動しているか。共有スペースに私物がないか……男性は驚くかもしれないが、女性は女性同士となると意外にこういうところがだらしなくなる……エレベーターの動作確認。それぞれやって、だいたい午前十一時くらいまで。


 この間、入居者の皆さんが出勤したり買い物に出かけたりするのでそれぞれに挨拶。この挨拶が大事。入居者の顔を覚える、という意味でもそうだし、私という管理人がいることをアピールし、入居者に安心してもらう意味もある。


 日誌の制作。この日誌は午前と午後に分かれているので、十一時頃に書くのは午前中の日誌だ。日誌といいつつも実態は簡易報告書のようなもので、会社の用意した端末を使って入力すれば自動で管理事務所に送られて状況の把握が行われる仕組みになっているらしい。


 私はこの日誌を書く時間が一番苦痛である。

 体を動かすのが好きだった。管理人の仕事は肉体労働もあるので、そういう意味では向いている仕事だろう。女性向けマンション、ということで女性職員を探していたこともあったし、入居者に変なおじさんは絶対いないし、お互いWinWinの関係だった。だがこの日誌の記入だけはどうにも……眠くなる。


 管理人室。窓は二つ。マンション内に通じる窓。この窓はポストの近くにあるので、例えば「ポストに変なものを入れられるので見張ってください」なんていう要望にも応えられる。それと単純に、ポストはみんな覗いていくので帰宅直前の住民に挨拶ができるというメリットもある。

 もう一つの窓。マンション外部に通じた窓だ。

 私が働いているマンションは完全男子禁制である。親類でも事前に入館許可をとる必要がある。この場合の男性とは生物学的、性機能的、遺伝子的男性であって例えば「心は乙女なんですぅ」とか「性同一性障害で……」なんていうのは問答無用で弾く。まぁ、セクシャルマイノリティに厳しいマンションと言えるだろう。しかしそうまでしても安全をとりたい女性というのはいる。私も以前、隣人に下着を盗まれそうになったことがあるので気持ちはよく分かる。


 マンション外部に通じた窓は、そんな「マンションに近づいてきた男性を追い払う、もしくは入館許可証を持っているかを確認する」窓口である。


 以前。

「あの、二〇三号室の親類の者ですけど」

 眼鏡をかけたアンニュイな感じの男性が「外側」窓口に来たことがあった。その日、私は男性の来客があることを知らされていなかった。なのでこの男性は十中八九不審者なのだが、稀に届け出を忘れたという住民もいる。なので一応訊く。

「二〇三号室の……」

 言い淀む。これで向こうから住民の名前が返ってこなければ、適当なことを言って女性だけの空間に足を踏み入れようとする変態であると判定できる。

「西川さんです」

 男性は答える。二〇三号室は確かに西川さんだ。つまり、まぁ、不審者である可能性は二十%くらい減ったことになる。


「本日は男性の入館届は出ていませんので、残念ながら通すことはできません」

 マニュアル通り……ではなかったが、だいたいこんな感じのことを言っておくよう指導されているのでその通りにする。相手と目を合わせると面倒なので、手元を見る。マスターキーは全部で二本。内一本は外部に通じた窓の真横、来訪者からは絶対に目につかない場所にかけられている。残りの一本は私が常備することになっている。最悪これさえ守れれば、このマンションに不審者が入ってくることはなくなる。


「困ったなぁ。今日の約束なんですが」

 男性はしつこく粘る。窓が小さいからだろう。そして私を説得しようとしているのだろう。身を乗り出し、窓に近づく。私は指導の通り応じる。

「届け出はありませんので」

 この一点張りで行くしかない。すると男性が諦めたようにため息をつく。髪の毛を……多分、パーマをかけている……撫でつけて、眼鏡をかけ直してからつぶやく。

「分かりました。連絡して、また来てみます」

「よろしくお願いします」

 結局、その男性がもう一度マンションを訪れることはなかった。



 懸念点がある。それは私にとって、でもそうだし、住人にとって、もそうだ。

 このマンションは住宅街にある。女性専用マンションなんてなかなか作ることは難しい。都内で作ろうと思えば家賃も跳ね上がる。そこで私を雇っている会社が考えたのが「郊外の女性向けマンション」だ。住宅街だとか、田園地帯だとか、とにかく広くてまとまった土地を買い上げて、女性向けに作り直して売る、ないしは貸す。私が管理人をしているマンションも、やはり住宅街の片隅にあった。


 住宅街のいいところは治安がいいことだ。だからこそ、女性も安心して住める。

 けれど。

 それは住宅街のどの家にも、住んでいる人がいれば、の話である。

 私と住人の懸念点。

 それはマンション向かいの一軒家に「おそらく誰も住んでいない」ということだった。


 外壁には蔦が這っている。窓の格子はがたがたに崩れ、ガラスはすっかり曇っている。何なら二階の窓は常に開け放たれている。

 山を切り崩して作った住宅街だからだろう。

 私たちのマンション一階が、ちょうどその一軒家の二階に相当する高さだった。

 つまり、開け放たれた二階の窓が、私のいる管理人室から見えるのである。


 問題の一軒家の二階は畳敷き。いつ建てられたのかは分からないが粗末で暗い部屋だった。まぁ、電灯がないので暗いのは当たり前だが、それにしても日当たりが悪いというか、とにもかくにも暗くて、まるで神社の床下みたいな部屋だった。ダンゴムシが湧いていても違和感はない。そんな部屋。


 ブロークンウィンドウ理論というものがある、らしい。

 窓ガラスが割れているとそこの犯罪率が上がるというような話。あの空き家を見るたびに、私は頭にその話を思い浮かべる。

 すなわち、誰も管理していない家は、犯罪者の温床になるのでは、という不安である。

 ましてやそれが女性用マンションの目の前となると危険度が増す。

 きっとあそこから、女性の部屋を覗こうとする輩が現れる。


 あの男性が姿を現したのは、そんな懸念を抱き続けていたある日のことだった。


 ――あ、人がいる。


 そう思った。

 私のいる管理人室からは二階の窓辺しか見えない。だがその窓辺に、一人の男性が……小綺麗なジャケットを着て、涼し気な顔をした男性が……腰かけていたのである。横顔しか見えなかったが、綺麗な顔立ちだった。風を涼しんでいるかのように、ぼんやりとしている。

 手には手帳……黒い。角が丸まっていて、バンドがひとつついているだけのシンプルなデザインだった。私も愛用者だから分かる。あれはきっと、モレスキンだ。


 黒いモレスキンの男。私の中で彼の名前が決まったのは、彼を観測するようになって一週間が経った日のことだった。


 前の空き家も、入居者が決まったのだろう。

 あるいは、以前の入居者の親族か何かで、引き継ぐことになったか。

 その程度にしか考えていなかった。実際、彼があの窓辺にいることで悪くなることは何もなかった。空き家に人が入る。つまり、犯罪者の温床がひとつ減る。それはいいことだった。

 掃除をしながら。

 設備の点検をしながら。

 私はその、黒いモレスキンの男性を何となく見るようになった。


 女性だけの場所だからだろう。

 女子校出身者なら私の気持ちを理解してくれるかもしれない。

 男性というのは恐怖の対象であり、同時に憧れの対象でもあった。私に無害な場所にいて、私のことは気にもかけないで、ただじっと、彫刻のようにその場にいるだけ。そんな男性は、純粋に目の保養になった。しかもおじさんなんかじゃなく、妙齢……男性のこの言い方が合っているかは分からないが……の、ちょうど仕事に勢いがついてきた頃だと思われる男性である。まぁ、気にならないはずがなかった。


 黒いモレスキンの男。私の中で彼が潤いになるまで、そう時間はかからなかった。


 ……異変があったのは突然のことだった。

 いつものように午前の業務を終わらせ、日誌という名の報告書を書き、ぼんやりお弁当を用意しようとしていた私の視界には、相変わらず黒いモレスキンの男がいた。今日もいつものように、涼しそうな顔で窓の外を見ている。


 しかし、そんな男性が。


 ぐらりと揺れた。唐突に、だが苦しそうに。

 はっきりと視界の真ん中に彼を捉える。黒いモレスキンの男性が、口元を押さえて苦しそうにしている。窓辺である。少し傾けば下に落ちる。危ない。そう思っていると。


 ――血。


 口を押えている男性の指の隙間から、明らかに血と思しき真っ赤な液体が漏れいるのが見えた。そのまま男性は、引きつったように天を仰ぐとどっと室内に倒れ込んだ。二階の、おそらく誰もいない、空き家の中に。

 まずい。

 あまりのことにパニックになる。しかしその場で深呼吸を三回し、冷静さを取り戻した私はすぐに卓上電話をとる。

 一一九。誰かに助けてもらわなければ。


 しかし状態は一刻を争うように思えた。

 私は父を病気で亡くしている。胃癌。末期の頃は吐血がひどかった。あの時のことが思い出される。苦しむ父。口から漏れるどす黒い血。パニックになる私。混乱する母。

 思わず私は立ち上がっていた。


 向かいの家に行くだけだ。職務放棄とは取られない。しかも人の命がかかっている。ここで尻込みしていては、いけない。

 そう判断して向かいの空き家に一直線に向かった。段差を下り、蔦の這った壁めがけて走っていく。最近掃除をしたのだろうか。雑草や砂埃の類が綺麗になっていた。やっぱり入居者がいたんだ。そう思って玄関のドアを叩く。


 鍵が開いていることに気づいたのは、ドアを叩いて数秒も経たない内だった。

 入居者のために施錠をしないケースはままある。これもきっとその類だ。私の頭はそう判断し、空き家の二階へとまっしぐらに進んでいった。

「大丈夫ですか!」

 そう、叫ぶ。しかし。


 誰も、いない。


 誰もいないのである。男性はおろか、血痕も、人がいたような痕跡も、もちろん黒のモレスキンさえ、何もなかったのである。

 しばらくして救急隊員が駆けつけてくる。呼んだのは私なので、状況を説明する。


「困ります。判断がついた段階で呼んでください。かもしれない、が人命を救う場合もありますが、少なくとも今回の場合はまず患者の状態を確認してから呼ぶべきでしたね」

「申し訳ありません」

 平身低頭。呼んでしまったのは私だし、勘違いをしたのも私だから。

 何とか業務に戻ってこれたのはすっかり昼過ぎ。完全にランチを食べ損ねた。

 お弁当、ダメになっちゃったな。

 そんなことを思いながら午後の業務をこなした。



 私には弟がいる。二つ年下の。直輝といって、東京の大学に通う大学院生だ。私と違って昔から頭がよく、自慢の弟だった。ただ私生活が壊滅的にだらしないので、定期的に部屋に行って掃除だの料理だのをしてあげている。

「ちづ姉がいないと俺生きていけないから」

 そうとまで言われている。彼女でも作れ、といつも言っているが、「金がないとモテねぇの」なんて分かってるような分かっていないようなことを口にする。


「この間ひどい目に遭ってさ」

 私が直輝の家事をこなす代わりに。

 直輝が私の愚痴を聞く。私は先日……正確な日にちを言うと二日前……に起こったモレスキン騒動について話した。直輝は私の作ったハンバーグをもぐもぐ食べながら話を聞いていた。ついでにこの間来たアンニュイな男の話もする。直輝が訊いてくる。

「ちづ姉のマンションってさ、マスターキーってあるの」

「あるよ。そりゃ何かあった時に救助できないと困るもん」

 どこに、とは言わないけど。まぁ私にだって守らなければならないコンプライアンスがある。

「黒いモレスキンの男」

 直輝はそうつぶやいたまま天井に目を向けた。昔からの癖だから分かる。直輝は考え事をする時いつも、頭上に目をやる。


「まぁ、私の見間違いだったのかも。最近男日照りだから……まぁ、あんたは生物的には男かもしれないけど私の言う男って言うのは……」

「ちづ姉」

 いきなり直輝が声を張ったので、私はびっくりして直輝の顔を見た。

「な、なに」

「ヤバいかもしれない」

 立ち上がる直輝。

「ヤバいかもしれない」

 繰り返す。

 そしてその反復が、事態の緊急性を示しているように思えた。

 直輝が私を見下ろす。

「マンション行こう。俺は入れなくてもいいから、とりあえず確認だけでもしに行こう」

「え、今日別の人の当番だし……」

「人手が多いなら助かる! 今すぐ行こう!」

 血相を変えていた。普段は大人しい直輝がどうして……と思いながら、私は車を出した。助手席で、直輝が唇を弄っていた。不安な時の直輝が見せる癖だ。

 何があったのだろう。

 エンジンのせいだろうか。それとも気持ちのせいだろうか。

 ハンドルを握る私の手が、小さく震えている気がした。



 マンションに駆け付けた際に、担当していた管理人に向かって直輝が叫んだ。

「マスターキーを確認して!」

 担当管理人……白滝さんといった……は困惑気味に答える。

「どうしてですか?」

 憮然とした態度。そういう態度をとるように指導されているからだ。しかし直輝も引かない。

「危険が及んでいる! 俺は入れなくてもいい。マスターキーは?」

「え、ありますけど」

 管理人室の窓の横に一つ。それから、管理人自身が常備するもので二つ。

 マスターキーはその二つのはずだった。しかし、直輝は。

「管理人室にも鍵あるんでしょ?」

「ありますが」

「何本? きっと複数本ありますよね?」

「は、はい」

「おそらく一本はあなたが持っている。有事の際すぐ動けるように」

「はい……」困惑する白滝さん。私は恥ずかしくなる。

「よ、要件をはっきり……」

 と、言いかけた私の胸倉をつかむような勢いで。

「マスターキーはどこに何本あるか教えてくれ! 人命がかかっている! 俺の予測を言おうか?」

「う、うん……」

 とりあえず話を聞いてみなければ、と私は頷いた。すると直輝が口を開いた。ほとんど叫ぶような調子だった。


「マスターキーをすり替えられたんだ! 複数本あるならその内どれかは偽物だ。このマンション、セキュリティがしっかりしてそうだな? ディンプルキーだろ? パッと見じゃ区別がつかないよな? 鉄片に適当な穴を開ければそれっぽくなる」

「え、え、どういうこと?」

「マスターキーが偽物になっているんだ! つまり、本物は誰かが握ってる。そいつは十中八九男だろうが、とにかく不審者がこのマンションに入ってる!」

 ひやりとした。ひやりどころでは済まなかった。

「か、鍵を……」白滝さんがマスターキーを二本持ってくる。窓横のと、管理人が身に着けているのと。窓横の鍵を、エントランスホールのドアロックに試す。


 開かない。


「そいつが偽物だ! 本物の方で開けて!」

 ほとんど直輝の言いなりだった。私たちは大慌てでロックを開ける。

「二〇三号室の西川さんに来客があったんだよな?」

 エントランスホールのドアが開いた瞬間、直輝が訊いてくる。私は頷く。

「じゃあその西川さんが危ないかもしれない! すぐ!」

 私はたちは二階へ駆けつけた。何かあったら怖い。そう思って直輝にも来てもらった。


 果たして二〇三号室の西川さんが救出されたのが、その日のことである。

 直輝が感じた不安は正しかったのだ。


 黒いモレスキンの男は犯罪者だった。正確にはストーカー。二〇三号室の西川さんが女性専用マンションを選ぶようになったきっかけの人物だった。

 何でも以前西川さんが住んでいたマンションの隣人だったらしい。ゴミ捨ての日、帰宅直前、そんなタイミングで挨拶を交わしていたらいつの間にか男性の方がよからぬ気持ちを持つようになった。そういうパターンらしい。


 何でも、芸術系の学校に通っている学生さんだったようだ。

 私たちが駆けつけた時、西川さんはほとんど何も身に纏わない状態で縛り上げられ、体にペンキを塗りたくられていた。その様子を、例の男性が……パーマを当てて眼鏡をかけた、アンニュイな雰囲気の男性が……見つめていた。


 陽動作戦、だったらしい。

 黒いモレスキンの男は、私がこっそり見ていることを知っていた。知っていてわざとあんなところに腰かけていたのだ。

 私は一方的にまなざしていると思っていた。私は一方的に見ているのだと思っていた。私は一方的に観察しているのだと思っていた。


 ところが違ったのだ。向こうも私をまなざしていた。向こうも私を見ていた。向こうも私を観察していた。私が黒いモレスキンの男に気を引かれつつあることを察し、適切なタイミングで、適切なこと……つまり、吐血したように見せかけること……をした。そうして私を、あの空き家に引っ張り出した。ご丁寧に掃除や草取りまでして、いかにも「新しい入居者がいますよ」というような雰囲気まで演出して。


 その隙を狙って男は管理人室に来た。

 中には入れない。しかし、入館証を提示してもらうための窓なので、開きはする。男は窓を開いた。中に手を入れた。マスターキーを入手した。後は……想像に任せる。


 何故マスターキーの場所が分かったのか? という警察の問いに対してはこう答えたそうである。


「訪問してパッと室内を見た感じ、鍵をかける場所が見えなかった。見えなかったということは、見えないところ……例えば、窓枠のすぐ横だとか……にあると、そう思った」


 ダミーの鍵は前以て用意していたらしい。直輝の言う通り、「金属片を整形し、それっぽく穴を開けた」そうだ。


 私たち管理人は、日常に慣れている。

 植え込みには落ち葉があるものだと思っているし、共有スペースには私物を置く人がいるものだと思っているし、窓の横のキースタンドにはマスターキーがあるものだと思っている。実際、マスターキーの形をしたものが置いてあれば、それが本物かどうかは……きっと直輝に言われるまで、確認しなかっただろう。


 直輝のおかげで、私たちは窮地に陥っていた西川さんを救出し、不審者を警察に引き渡した。直輝の存在、そして管理人二人という数的不利を察したのだろう。男は特に抵抗しなかった。手にはやはり、黒いモレスキンが握られていた。


 後で警察に見せてもらった。黒いモレスキンには何が書かれていたか。


 隅から隅まで、ぎっしりと。


 西川さんの名前が、名前だけが、黒の鉛筆で、狂ったように、ひたすらに、書かれていたそうである。


 了

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黒いモレスキンの男 飯田太朗 @taroIda

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