異世界転生について

 異世界転生というのが流行りらしい。これをネタにかいてみてもいいかもしれない。が、悲しいかな。異世界転生系のジャンルで読んだのが、数作くらいもないというていたらくで、知識が無に等しい。

 ライトノベルでは異世界拷問姫というのは読んだが、割と凄惨な異世界転生だった。

 その実、昔、わからないなりに一度異世界転生をネタに一作書いたが、これはお約束に反しているとかいう感じで、非常に評価がわるかった。(登場人物が終始主人公一人しかでてこないという……死ぬ理由も自殺という……)


 チートというのもあるようだが、私のつたない知識ではオンラインゲームのバグをついた不正行為のイメージくらい。(データを改ざんするパターンもあったはず)チートすると大体、BAN(アカウント削除)される。

 これを異世界でそのまま再現すると、異世界のシステムを改ざんして、最初はうまくいくが、不正が発覚、ついにはBANされて消えるという話にしかならないだろう。これはこれでおもしろいかもしれないけど。


 執筆するなら、さらに異世界転生ものを読む必要があるだろうが、最初に転生とはなんだろうという原点から考えてみる。

 転生という概念は、世界三大宗教では否定されていて、どの時代から自分が別の肉体に変わって記憶を引き継ぐというのが是とされるようになったのかが興味深い。

 キリスト教や、イスラム教では、たしか死人を含めて神が蘇らせて最後の審判を行うという感じなので、転生がない。(キリスト教でもプロテスタント系で転生を認めているものがあった気がする。うろ覚えだが)むしろ別人になると困る。

 仏教は転生という概念はあるが、むしろ悪い意味であり、断ち切るべきだという考えだった。(ヒンドゥー教では転生はあるらしい)


 というところで、転生がある仏教に立ち返ると、転生するたび塗炭のような苦しみを得るというのがありそうだ。

 人はときには信じられないくらい簡単に亡くなるもので、この地球とは異なる異世界ではなおさらそうだろう。たった一つのかすり傷から化膿し、敗血症で亡くなるなど、抗生物質がない時代ではざらだろうし。 

 

 転生からさらに思いだすのはニーチェの永劫回帰だが、これは全く同じことが繰り返されるという概念で、カオス理論で否定されそうな考えだ。(初期値も寸分たがわずかわらないのなら、カオス理論でも結果は同じなのかもしれないけど)

 これは、自身の生を絶対肯定するという考えらしい。ずっと同じことが寸分たがわず繰り返されるので。


 この転生はてんしょうとよむのかてんせいとよむのか、たまに混乱する。

 WIKIではこんな記載があり、どちらでもいいようだ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%A2%E7%94%9F

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