とりとめもない雑記
海青猫
ラヴクラフトについて
かのハワード=フィリップス=ラヴクラフトがいうには、人間の根源たる感情は恐怖であり、未知なるものがその最たるものだそうな。
たしかに彼の話には、未知なる恐怖がよく描かれるが、おおよそ、血筋に対する恐怖(インスマスの影とかアーサー・ジャーミンとその家系に関する事実)、蛸、烏賊などの軟体生物への恐怖(クトゥルーの呼び声)もあるようだ。
ラヴクラフトは軟体生物は嫌いだが、チョコとかアイスは好きだったらしい。
キリスト教の影響も多いようだ(確かカトリックだったはず)アザトースの設定とかで、主神が人に興味がないとか、さらに全知全能にたいし、盲目にして痴愚なる王とかがキリスト教の影響だろうか?
アザトースはかのダンセイニ卿の、ヘガーナの神々のマアナ=ユウド=スウシャイも交じっている感がある。ヘガーナの神々をよんだら、アザトースぽくて驚いた。ただ、こちらは盲目でも痴愚でもなさそうだが。
オーギュスト=ダーレスは、善悪がはっきりしていて、四元素で外なる神々を分類したが、ラヴクラフト自体は善悪よりも未知なる恐怖よりな感じがする。
ただ、ダンウィッチの怪とか、魔女の家の夢で、微妙に善悪がある感じもする。
おそらくキリスト教の影響だろう。
かのトリックスター、ニャルラトホテプは彼の夢が元ネタらしい。
名前からしても、設定からしてもエジプトの影響はありそうだ。
ダーレスはクトゥグアの設定を持ち込んで、かのニャルラトホテプの天敵を作ったのは微妙だと思うが、わかりやすい対立を作った方が受けがいいというのもある。
たしかに、ダーレスの方が分かりやすい気もする。作品の端々にラヴクラフトへのリスペクトも感じるし。
最後に驚くべきは、このラヴクラフトを美少女にしてしまうライトノベルがあるという事実。
ラヴクラフトは、日本という国は知らないもしくは興味がなかったと推察するが、こんな島国で女の子にされてしまっている作品があると知ったら、どう思うだろうか?
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