近所の猫について

 近所に猫が四匹ほどすみついていて、その中には25年くらい生きている猫がいる。

 子供も孫も亡くなったらしいが本猫は健在だ。とらじまの小さな猫でいつも寝ている。野良猫なので近づくとめんどくさそうに立ち上がるとゆっくりと去っていく。その動作は緩慢で触る気があれば背を撫ぜることができる。目つきはわりとしっかりしていて、気力は伝わる。近所には猫好きのおじさんがいて定期的に餌を提供しているようだ。

 猫が化けるといわれる年齢は50年で、頑張ればそれくらいは到達しそうな感じはする。

 最近の医療技術の発展は猫にも及ぶようで、そのうち猫の平均寿命も30年になるとかいう説があるようだ。

 野良猫の平均寿命は0 ~8年くらいだそうで、飼い猫限定なのだろうが、結構すごい。

 人で例えるなら200歳くらいになる感じだ。

 ただ、猫は子猫には優しいが、老猫には厳しく、このとら猫いつも、四匹のうちの一匹からいじめられていたりする。

 今まで、子猫をいじめる猫は見たことがない。中にはそんな性根が悪い猫もいるかもしれないが。

 あきらかに自分の子でない子猫に狩りの仕方を教えたり(雀のとり方を実演する)、跳躍の仕方や、人間との付き合い方を教えたりする猫(明らかに教わった後は人が近づいても逃げなくなる。たまに忘れて逃げたりするが)もいて、猫の社会性をうかがい知れたりする。

 猫は社会性を営めるが、別に個人でも生きていけるところが、強さだと思ったりもする。

 猫が人をどのように認識しているかも興味深いところ。これは小説で書くといいネタかも。

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