神々のサイコロ遊び=テーブルトークRPG=物語を創る本質

少し昔の、TTRPGの思い出話です。
出目次第で運命が変わる。ゲームマスターがいたとしても、プレイヤーがいかに祈ったとしてもTTRPGで盤上という世界を支配するのはサイコロでした。そういう意味ではサイコロこそ人よりも強い神様だったのかもしれません。そういう意味では物語がどう動くかわからない、筋書きのないドラマが生まれていきました。裏目に出て頭を抱えるGM、むしろ破綻させようと悪ノリをするプレイヤー。既定路線の物語よりも面白いものでした。

では、自分がGMでもなく、プレイヤーでもなく、盤上のキャラクターであったら?必死で生き延びて、戦って、失敗をして、成功をする。それらがすべてはるか頭上で見下ろしている、見えない存在のサイコロ遊びで運命が決められたとしたら?この「ものがたり」は、神様たちがサイコロを転がす箱庭の物語。知らずに動かされるキャラクター(住人)に共感するもよし。はしゃぐ神々を眺めるもよし。

箱庭ものの楽しみは俯瞰して楽しめること。
上質なTTRPGの小説版ともいうべき世界へようこそ! 
ごゆるとお楽しみください。

今後の展開で気になるのは、キャラクターは神様に気づくのでしょうか。神様は……。久しぶりにソードワールドの世界で遊びたくなってきました。