「器用」とは言えないけど、だからこそ、尊い二人の「不器用」な愛の物語

 最近の「恋愛小説」って、わりと、なんというか、とんとん拍子で二人の仲が深まったりとするというか、なんの苦労もなさそうな「美男美女」が、たいして苦労もしてないのに、さも苦労したみたいな感じで両想いになるとか、そんな話が多い気がしてるんですが、この小説は一味違います。

 なんとうか、思ったより「闇」が深い彼女を覆う「包容力」。これこそがこの小説の最大の魅力と言えます。そうですよ、どうでもいいんですよ、過去に何があったなんて、愛し合う二人には「関係」ないのだから・・・。

 「人の価値は『今』で決まる!」

 そんな「カッコいい」気持ちに自分をさせてくれる物語です。

 いや、でも、主人公の研一、まじでカッコいいですよ。これが!是非!読んでみてくださいね!!

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