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概要
心が他人に奪われ、バラバラになった家族は修復できるのでしょうか?
五体満足で産まれてきたはずの娘を襲った病魔。夫婦二人三脚で懸命にリハビリを支えてきた。だが、先の見えない介護に家族は疲弊していく。まず、妻が精神失調を来した。隙あらば娘を殺そうとする妻。夫の愛が奪われたと思ったのだ。やがて彼女は出入りの女性ヘルパーに嫉妬心を燃やす。「ねぇ、テセウスの船って知ってる?」どこで聞きかじったのか、哲学用語であてつける妻。心を少しずつ他人の愛に侵食された人は、本当の愛を見出せるのか?
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