異様な悲しみが襲いかかってくる。

 何かになりたくて何にもなれなかったという事実は、人を腐らせるために使うには劇薬が過ぎる。
 それでもアマチュアながら作品という一つの爪跡を残すことで一瞬でも何かになろうとするのはサガというかなんというか。
 自分の中のおかしなところを、妙な形でぶん殴られた気持ち。

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