君が約束してくれたから、俺は君の剣になった。

 貧民街に、一人の少女がやって来た。少女は貧民の少年に、誰もが平和に暮らせる国にすると約束した。
 そして少女は姫として、国王の留守を預る身となっていた。姫には七人の腕利きの護衛がいた。七ツ宝具と呼ばれる彼らは、それぞれの宝具の名にちなんだ魔法が使える。姫の剣となった少年は、全てを切り伏す剣を持ち、盾の執事は結界を張る。鏡の気弱な少女は他人の姿を映すことができる、等々。彼らは若者が占める。それは先の戦争により、多くの七ツ宝具が死に、代替わりがなされたからだ。
 剣の少年は姫の護衛として、貧民街に赴く。他の七ツ道具も一緒だった。しかし、身をやつした姫が貧民の少女に近づいた瞬間、銃声が轟いた。
 このことで、貧民街の駆逐に動き出す七ツ宝具たち。しかし、反対する七ツ宝具たちと対立し、貧民街にて七ツ宝具同士による戦いが勃発する。剣の少年は果たして姫を守り、姫との約束を果たせるのか?
 
 キャラクターの造り込みが本当に素晴らしかったです。そしてそのキャラクターと能力、話運びによって、伏線が回収されていく様も見事でした。

 是非、御一読下さい。

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