重厚で、古風な言いまわし。いっさいの違和感なく読み進められますから、世界観に浸るための阻害をされません。和を感じたい人は読むべきです。
売れなければ死ぬだけ
この作品の特筆すべきところはまず、文章だろう。これぞ「和」であるという文体は、作者の選び抜いた言葉とこだわりによるものだろう。決してカタカナは使わず、言い回しも古風とし、けれど難解にはなりすぎず読…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(3098文字)
古代の日本、人と神々の境目が曖昧だった時代の独特な静謐な雰囲気が、読みやすくリズムの良い文章で描かれており、サクサク読めます。和と異能が織り成すファンタジーが好きな方にオススメです。
隠れ里の長の娘、星子は家族と離れ、魔性のものとして封じられた白鞘の刀に舞を捧げる日々を送っていた。しかし静穏な日々と家族は、突如としてやってきた敵によって奪われる。星子は復讐を誓い――そんな彼女に、…続きを読む
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