時々、犬がやってくる

犬という生き物の本質がここにある!
３年前に犬を亡くしました。犬はいつもちゃんとあなたを見守ってくれてるだとか、あなたの中で犬は生きているだとか。犬は生まれ変わってまたあなたのところに来てくれるだとか、死は終わりじゃない始まりだとか。心を込めて私を慰めようとしてくれる人、なんとなくいいこと言いたいだけの人、ペットロスを扱った様々な本、根拠が不明な割にやたらと断言するスピリチュアルな本。どんな言葉も私の心を逆撫でだけして滑ってく。生きてるんだもの、そりゃあ死ぬだろう。違うのよ。もう一度あの目をみつめたい。頬から耳の後ろへとそっと手のひらを滑らせたい。ただ、それだけなのに。そんな思いが読んでいる…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（152文字）